信濃史学会が第27回信毎賞を受賞

2020/07/05


 信濃史学会が「戦前から史誌『信濃』を刊行し、戦後の復刊後70年間にもわたって月刊を堅持し、県内の地方史研究のレベル向上に貢献した」として、第27回信毎賞(主催:信濃毎日新聞社)を頂きました。
 信毎賞の贈呈式は7月3日(金)午前11時から、ホテル国際21(長野市県町)の「千歳の間」において行われました。今回は青木拡憲氏(AOKIホ−ルディングス会長)、降幡広信氏(建築家)、信濃史学会(会長 小松芳郎)の2個人・1団体に賞が贈られました。
 当会に対し来賓の阿部守一長野県知事などから激励の祝辞をいただきました。この栄えある贈呈式には小松会長のほか後藤芳孝副会長、高原正文事業委員長、浜野安則事務局担当理事、原良通副事業委員長、福澤昭司編集委員が出席しました。

○信毎賞受賞時の小松会長の挨拶文
信毎賞贈呈式における挨拶   会長 小松芳郎
 本日ここに、名誉ある信毎賞をいただき、会員ともども誠に喜びに堪えないところです。信濃史学会は、地方史に関する総合的研究を進め、あわせて全国各地の研究者及び研究団体との連携を図り、我が国の歴史研究の振興に寄与することを目的としています。
 この目的を達成するための事業の一つが、会誌『信濃』の発行です。第一次『信濃』は88年前の昭和7年1月に創刊し、第二次『信濃』は、昭和17年1月に創刊しました。そして第三次『信濃』は、昭和24年5月26日の創刊で、現在まで月刊を続けてきています。本年の7月号をもって第三次『信濃』通巻846号、第一次『信濃』から数えますと、88年間で総巻982号を数えます。令和4年1月(第74巻第1号)で1000号を迎えることになります。
 月刊『信濃』は、会員の研究発表の場であり、お互いに研究と研鑽を深めてきました。また、会活働の連絡や報告など、会員相互の情報交換の場であり続けています。
 会誌『信濃』発行のほかに、史学会の活動として、総会・春秋の例会・セミナー・地方史講座などを毎年開き、講演、研究発表、共同研究、出版活動などをおこなってきています。
 信濃史学会の地方史・地域史研究の在り方として、地域の人びとの生活を総合的・復元的に究明して地域に還元すること、地域の実地踏査をとおして文書以外の地域と人びとの現地踏査をして総合的に考察すること、地域や県境を越えた研究の提携と課題を共有する団体と共存・共栄の道を探り積極的な交流をすすめること、教育分野との連携をしていくこと、などが求められています。さらに、若い世代に向けて新しい企画の取り組みもすすめています。
 資料保存については、信濃史学会として、資料保存機関や諸学会とともに連携しながら活動してきており、今までにも県立文書館の設立や県史編さんの促進を県に働き掛けてきました。平成4年に事業を終えた『長野県史』の編さん事業は、昭和20年以降の現代史について、資史料の調査収集と史料編・通史編の編さんにまだ手が付けられていません。また、昭和44年にかけて編纂・刊行された長野県の古代・中世に関する史料集(『信濃史料』)についても、その後の史料の発見や研究の進展で、修正・補充作業が求められています。こうした編纂事業を県にお願いするとともに、信濃史学会としても、これらの事業にさまざまな面から協力していけたらと考えています。
 第三次『信濃』創刊から72年、数え切れないほど多くの諸先輩によって育てられてきた信濃史学会ですが、この受賞を励みとして、これからの活動をさらに発展させ、県民のために、国民のため、つぎ時代、つぎの世代に繋げていきたいと思います
 どうもありがとうございました。

○写真は 小坂壮太郎信濃毎日新聞社社長(表彰委員会会長)から賞を受け取る小松芳郎会長です。

信濃史学会が第27回信毎賞を受賞

トップページへ戻る