第10回 信濃史学会 地方史講座 (東信)報告

2025/10/05


 10月5日(日)、第10回の地方史講座を小諸市公民館で開催した。公益財団法人八十二文化財団に共催を御願いし、小諸市教育委員会から後援を頂いた。
 地方史講座は県内4地区を順番に回り、地域で活躍している研究者に報告をしていただき、研究の成果をより多くの市民に提供し、歴史研究者・歴史愛好家の裾野を広げ、会の振興・活性化に繋げることが目的である。
 今回の地方史講座は、小諸市の近世史研究者 土屋千浩氏に「幕末の小諸祇園祭ー『小諸古記録』を交えてー」と題した講座をお願いした。同氏は『信濃』(70-9、2018年)に「幕末の小諸祇園祭」の論考を寄せているが、『小諸古記録』を加えての報告となった。
 小諸市の塩川家文書中の庄屋日記などを使いながら、安政3年(1856)の「健速神社祇園祭」について、@ 祭礼伺い,A 虫祭・風祭、B 湯立神事、C 神輿練り、D 問屋前揃、E 城中練り、F 祭礼御礼の祭事を丁寧に取り上げ、分析していった。また、「祇園祭の準備」、「祇園祭の様子」に分け、小諸藩との関係や規制を追った。
 参加者30名。

第10回 信濃史学会 地方史講座 (東信)報告

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